【4月9日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は8日、海南(Hainan)島で開かれた「博鰲アジアフォーラム(Boao Forum for Asia)」で講演し、同国でこれまで続いてきた「超高度経済成長」は恐らく終わっているという見方を示した。

 習主席は20人を超える各国の財界トップらを前に「われわれは超高度経済成長を持続させるのは不可能だと考えているし、それを望んでもいない」と述べた一方、「比較的高度の成長を持続することは可能だ」、「中国経済は良好」との見解も示した。

 習主席は、中国が改革開放政策を採用して以来、年平均9.9%の経済成長を遂げてきたことは「世界の経済成長の歴史の中でもまれなこと」と指摘し、今後も経済が上向きで推移するという楽観的な見方の根拠として、都市化や継続的な産業化、農業の近代化などを挙げた。

 中国の2012年の国内総生産(GDP)の成長率は7.8%と、過去13年で最低だった。2013年の目標は7.5%としている。習主席は、昨年のGDP成長率がこれまでの年と比較し低かったのは「政府が成長のスピードを抑制し、成長モデルの変革を加速した結果でもある」と述べ、「今後は経済政策の焦点を質と効率性に移していく」と説明した。(c)AFP/Kelly Olsen