【3月22日 AFP】中国のネット市民たちの間で、ジェイコブ・ルー(Jacob Lew)米財務長官を称賛する声が上がっている。先ごろ国家主席に就任した習近平(Xi Jinping)氏と北京(Beijing)で会談した後、町中の安い料理店で昼食にギョーザを食べたのがその理由だ。

 ルー長官は19日、北京の人民大会堂(Great Hall of the People)で習国家主席との会談後、同僚2人と連れ立って米国大使館近くの「宝源餃子屋(Bao Yuan Dumpling House)」を訪れた。食事代は109元(約1670円)だったという。手頃な値段で外国人駐在員にも地元の人たちにも人気のこの店はクリエイティブなギョーザを提供している。

 中国の簡易ブログ「騰訊微博(Tencent Weibo)」には「中国の政府高官たちよ──米国人の振る舞いを見て赤面しろ」という投稿が見られた。「中国の政府高官らは市民の金を何万元も使っているのに、彼らは自分で払っている」

 ネット上のコメントによると、ルー長官らが注文したのは野菜ギョーザと何皿かの前菜、お茶だという。これについて、「わざとそうして見せたのだという人もいるかもしれない。だが、中国の政府高官はそんなことさえもしない」との投稿もあった。なお、中国の国営放送は習国家主席が「スープと料理4皿」しか注文しなかったとして惜しみない賛辞を送ったことがある。(c)AFP