【3月8日 AFP】米上院は7日、テロ対策の手腕で知られるジョン・ブレナン(John Brennan)大統領補佐官(57)を中央情報局(CIA)の次期長官に指名したバラク・オバマ大統領の人事案を、賛成63、反対34で承認した。2期目を迎えたオバマ政権はこれで、既に上院に承認されたジョン・ケリー(John Kerry)新国務長官とチャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)新国防長官に続き、国家安全保障を担う3つ目の重要な役職を埋めた。

 新CIA長官の人事案をめぐっては、前夜にランド・ポール(Rand Paul)上院議員(共和党)が、米国土内で標的殺害を実施するため無人機を使用する可能性をめぐり13時間にわたる議事妨害(フィリバスター)を行うなど、一部共和党議員から承認阻止の動きが出ていた。

 オバマ大統領は上院による人事案承認を称賛するとともに、ブレナン氏の「アメリカを安全に保つという決意、議会と協調する姿勢、国外パートナーとの関係構築能力、われわれを1つの国家として定義する価値観への忠誠心」を褒めたたえた。(c)AFP