【2月23日 AFP】キューバのラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長は22日、今年6月で82歳になることに触れ、冗談まじりに引退をほのめかした。

 カストロ議長はこの日、キューバを訪問中のロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相を首都ハバナ(Havana)にある旧ソ連兵の墓地に案内した後、報道陣に対し「もう引退するよ。まもなく82歳になる。私にだって引退する権利がある。信じられないのか?」と笑いながら語った。

 今月初めに実施された選挙を受けて24日に開かれる人民権力全国議会(国会に相当)では、対立候補なしでカストロ氏が国家元首にあたる国家評議会議長に再選される見込みだ。カストロ議長はこの日に国民に向けて演説を行う予定だが、その内容については「今話すべきではないと思う。(24日に演説を)聞いてほしい」と述べた。

 カストロ議長は2006年に兄のフィデル・カストロ(Fidel Castro)前議長から暫定的に国家評議会議長の権限を委譲され、2008年2月の人民権力全国議会で同議長に選出された。就任後、要職の任期を2期10年に制限したため、ラウル氏が今回再選された場合には最後の任期となる。(c)AFP