【9月11日 AFP】10日に発表された各社の米大統領選挙世論調査によると、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、先週の民主党全国大会から支持率を大きく伸ばし、大統領選で優位に立った。

 共和党のミット・ロムニー(Mitt Romney)候補陣営の世論調査専門家の1人は、党大会効果による支持率上昇は「シュガーハイ(一時的な高まり)」にすぎず、オバマ大統領の経済政策の失敗という厳しい現実が再認識されれば消えて無くなるだろうと退けた。

 だが、米CNNテレビと調査会社ORCインターナショナル(ORC International)の行った世論調査では、オバマ氏支持が52%、ロムニー氏支持は46%となった。さらに、ロムニー氏は8月の選挙資金集めでも、4月以降初めてオバマ氏に遅れをとった。

 また、米世論調査会社ギャラップ(Gallup)が7日間にわたって実施し、10日に発表した世論調査でも、オバマ氏が5ポイントのリード。党大会後に実施された別の調査でも、激戦区のオハイオ(Ohio)州でオバマ氏が5ポイントリードした。

 CNNとORCが民主党全国大会前に行った世論調査では、両候補の支持率はともに48%で並んでいた。

 米ノースカロライナ(North Carolina)州シャーロット(Charlotte)で3日間の日程で開かれた民主党全国大会では、オバマ大統領が最終日に受諾演説を行い、有権者たちに根気強い支持を求めた。

 その前日にはビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領が、オバマ大統領の経済政策を共和党のトップダウンなやり方と対照的だと弁護する指名推薦演説を行い、この演説がオバマ氏の支持率上昇に貢献したとされている。(c)AFP/Andrew Gully