【8月13日 AFP】ロンドン五輪で金メダル3個を獲得したジャマイカのウサイン・ボルト(Usain Bolt)選手(陸上)のような圧勝は難しく、ゴールラインぎりぎりまで接戦になるだろう――。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は12日、遊説先の米シカゴ(Chicago)で今年11月の米大統領選挙での再選の見通しについてこのように語った。

 オバマ大統領はこの日、11月6日の大統領選に向けた支持固めとして、シカゴのハイドパーク(Hyde Park)にあるジョージ王朝様式の自宅マンションに富裕層の支持者らを招待。その席で、共和党の大統領候補ミット・ロムニー(Mitt Romney)氏との選挙戦は接戦になるとの予測を口にした。

「ウサイン・ボルトのように2位以下を40ヤード(約37メートル)も引き離した挙句、ゴールの10フィート(約3メートル)手前でスピードを緩めてジョギングしてみせる、そんな選挙戦にはならないだろう」

「ゴールテープを切るまで全速力で駆け抜けなくてはいけない。だがわれわれは、ただ勝利するだけでなく、米国を前進させ続ける上でとても良い位置に付けている」

 大統領就任後は暮らすことのなくなったシカゴの自宅に、オバマ氏が支持者を招くのはまれ。今回その希少な機会に預かったシカゴのエリート層約100人は、招待されるためそれぞれ4万ドル(約310万円)を払ったという。(c)AFP