【3月8日 AFP】シリアのワリード・ムアレム(Walid Muallem)外相は7日、国連(UN)のバレリー・アモス(Valerie Amos)人道問題担当事務次長と会談し、シリア政府軍が攻撃した、反体制派が拠点としている各都市への立ち入りを求めている国連代表団に協力する用意があると伝えた。

 シリア政府はこれまでアモス人道問題担当事務次長の現地入りを拒否し、国際社会の怒りを買っていた。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、ムアレム外相は、一部の西側諸国やアラブ諸国による不当な制裁はシリア国民に影響を及ぼし、シリアは負担を強いられているが、市民への食糧と医療援助の提供に最善を尽くしていると明言。また「シリアの独立と主権を尊重し、シリア外務省と協力する枠組みの範囲内で国連代表団に協力すると強調」した。

 SANAによれば、アモス事務次長は訪問の目的は、人道状況を評価し、基本的な援助をするために必要なことは何か判断するためだと説明した。(c)AFP