【2月26日 AFP】イエメンの次期大統領に選出されたアブドラボ・マンスール・ハディ(Abdrabuh Mansur Hadi)副大統領は25日、大統領就任を宣誓し、国内の国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)勢力との戦いを推進することを誓った。1年間におよんだ混乱と流血の衝突を経て、1978年以来初めての新大統領が就任した。

 けがの治療のため渡米していたアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領は同日未明にイエメンに帰国した。27日に大統領宮殿で式典が開かれ、サレハ氏からハディ新大統領に正式に権限が移譲される。

 新大統領就任で、11月に合意に達した権限移譲案は確実なものとなる。サレハ前大統領は、10か月におよんだ反体制デモの数百人規模の死者をめぐる訴追の免責を条件に、退陣に合意していた。(c)AFP/Hammoud Mounassar