【12月23日 AFP】ロシアのドミトリー・メドべージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は22日、年次教書演説を行い、過激派が下院選の結果への抗議デモを通じて政権を揺るがし、同国の政情不安をあおろうとたくらんでいると述べた。

 メドベージェフ大統領は、近年で最大規模のデモが相次いでいる事態について、西側諸国の干渉は許さないと断言した。来年の大統領選挙ではウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が当選するとみられており、メドベージェフ大統領にとって今回が最後の教書演説となる。

 同大統領は、「ロシア国民を操作し、堕落へと導き、衝突をあおろうという企ては容認できない」と断言。外部からの国内問題への干渉は許さないと述べた。首都モスクワ(Moscow)では2日後に新たな大規模抗議集会が計画されている。

 メドベージェフ大統領はまた、プーチン前大統領による支配が長年続いた後、国内情勢が変化しているとの認識を踏まえ、連邦構成体の首長などへの直接選挙制の復活を含めた広範囲の政治改革を提案した。(c)AFP/Stuart Williams and Dmitry Zaks