【12月14日 AFP】チュニジア制憲議会は12日、人権活動家で世俗派政党「共和国評議会(Congress for the Republic)」のモンセフ・マルズーキ(Moncef Marzouki)党首(66)を暫定大統領に選出した。

 引き続き行われた就任式で、マルズーキ氏はコーランに手を置き、涙ながらに、「全国民を代表する大統領になる」と宣誓した。

 同氏はフランスで学んだ医師でもある。ジン・アビディン・ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)前政権下では10年にわたり国外での生活を余儀なくされた。

 共和国評議会は10月の制憲議会選で第2党となった。マルズーキ氏は就任式後のインタビューで、第1党となったイスラム穏健派政党アンナハダ(Ennahda)のハマディ・ジェバリ(Hamadi Jebali)幹事長を暫定首相に指名する考えを明らかにした。

 14日に発足する新政権について、政府筋は、閣僚ポストの大半をアンナハダが占めることになると予想している。

 アンナハダとの連立を決めたマルズーキ氏に対しては、「アンナハダの手先だ」との批判も多い。(c)AFP/Kaouther Larbi