【12月10日 AFP】11月28日に大統領選と国民議会選挙が行われたコンゴ民主共和国(旧ザイール)の選挙管理委員会は9日、現職のジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)氏が49%を得票して大統領に再選されたとする大統領選の結果を発表した。

 2人の野党候補は選挙に不正があったと主張し、そのうちの1人、エティエンヌ・チセケディ(Etienne Tshisekedi)元首相は独自に勝利を宣言した。得票率3位のビタル・カメレ(Vital Kamerhe)氏も選挙の不正を訴え、チセケディ元首相の勝利宣言を支持した。

 首都キンシャサ(Kinshasa)の一部では選挙の結果をめぐり暴動が発生し、タイヤが放火されたり発砲や投石が行われたりしたため、警察がデモ隊に向かって催涙ガスを発射する騒ぎとなった。

 最高裁は、12月17日まで選挙結果への不服申し立ての審理や選管が発表した選挙結果の点検を行った上で正式な当選者を宣言することになっているが、チセケディ氏は、最高裁は「カビラ氏の私的な機関」になっているとして不服申し立てはしないと述べた。カビラ大統領は選挙期間に入ってから、最高裁判事を7人から27人に増やしていた。(c)AFP/Joshua Howat Berger

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