【12月1日 AFP】(一部更新)イランの群衆が首都テヘラン(Tehran)にある英国大使館を襲撃した事件を受け、英政府は30日、大使館を閉鎖し、全職員をイランから退避させた。また、在英イラン大使館の即時閉鎖と全職員の48時間以内の国外退去を求めた。

 英政府は、29日に起きた英大使館と大使館関連施設の襲撃は「深刻な結果」を招くと警告した。

 一方ノルウェーは、在イラン大使館を一時閉鎖したと発表した。職員らはテヘランの別の場所で業務を続けているという。他の欧州各国大使館は状況を見極めているところだ。

 群衆は英関連施設の敷地内で数時間、暴れ回った。英国国旗を引き下ろしたり、窓ガラスを割ったりしたほか、英職員6人を一時拘束した。英政府は先週、イランの金融機関との取引を停止する措置を発表。これに抗議するため、英大使館前では当局の認可を得たデモが行われていたが、参加者の一部が暴徒化し、今回の襲撃に至った。(c)AFP