【9月27日 AFP】中国一の富豪、梁穏根(Liang Wengen)氏が実業家として初めて、中国共産党中央委員会の委員に選出される可能性が出てきた。国営メディアが26日、伝えた。

 建設業界の大富豪、梁穏根氏は、ことしの米経済誌フォーブス(Forbes)による中国長者番付で、前年の3位からトップに上りつめた。資産総額は93億ドル(約7100億円)。

 来年10月に開かれる全国代表大会で梁氏が委員に選出されれば、実業家としては初めて、約300人の党幹部で構成される中央委員会の委員となる。

 中国時報(China Times)紙によると、党内の人事を行う中央組織部(Central Organisation Department)が、梁氏の調査を終えたという。

 梁氏が委員に選出される場合、候補委員になる可能性が高い。候補委員は政策への投票権はないが、既存の委員が引退または死去した場合に正委員に昇格することができる。

 江沢民(Jiang Zemin)国家主席(当時)は2001年、1921年の党創設以来初めて、実業家の党参加も歓迎すると宣言した。

 中国の経済は急速に成長し、いまや世界第2位だ。だが、中国の大企業の多くは依然、国営企業かあるいは共産党が任命した責任者によって運営されており、私企業と比べてこれらの企業が優遇されることが多い。

「梁氏の選出は、民間セクターに安心感を与えることになる」と、香港大学(University of Hong Kong)の中国専門家、ウィリー・ラム(Willy Lam)氏は語る。

 重機メーカーの三一集団(Sany)の共同創設者で会長の梁氏は、中国の建設ラッシュでクレーン車や掘削機の需要が増えたことから資産を急速に伸ばしてきた。

 しかしラム氏は、梁氏の資産があだとなる可能性もあると指摘する。「伝統的に、党代表者たちは、裕福な実業家が嫌いだ」と、ラム氏は述べた。(c)AFP