【8月8日 AFP】サウジアラビアのアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdul-Aziz)国王は7日、反体制デモへの武力弾圧を続けるシリア政府を非難し、駐シリア大使を召還することを明らかにした。

 アブドラ国王は、首都リヤド(Riyadh)で発表した声明のなかで、シリア情勢について説明を聞くために駐シリア大使を召還すると述べ、手遅れになる前に流血の事態を止めるよう、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領政権に求めた。

 また、シリアの現状は正当化できず、サウジとしては容認できないとして「包括的で迅速な改革」の導入を求め、「シリアの将来には2つの選択肢がある。自ら理性的な解決を図るか、神が禁じているさらに深い混乱に陥るかだ」と断じた。

 シリアでは7日にも、政権側が「無法者の取り締まり」と称した武力鎮圧が各地で行われ、人権活動家らによると市民50人以上が治安部隊によって殺害されている。(c)AFP