【7月26日 AFP】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんは25日、新政権のアウン・チー(Aung Kyi)労働相とヤンゴン(Yangon)の迎賓館で1時間あまりにわたって会談した。数々の問題が指摘されながらも昨年11月の選挙で軍事政権に代わる新政権が誕生し、スー・チーさんが自宅軟禁を解かれて以来、スー・チーさんが政府側と対話を持ったのは初めて。

 数日前には米国が、ミャンマー政府に対し民主化に向けた具体的な進展を示すよう求めていた。

 スー・チーさんとアウン・チー労働相は会談後、迎賓館前でそろって記者会見に臨み、同労働相は「これは、将来に進む多くのステップの1つだ」と語った。

 また同労働相は、会談の内容は法と秩序や、国民の利益を目的とした緊張緩和におよんだとの内容の共同声明を読み上げた。共同声明は、会談を前向きなものと評価しており、両者は再度、会談することで合意したという。

 一方、スー・チーさんは、「会談の結果が、国にとって良いものとなると期待している」と言葉少なに語った。(c)AFP/Hla Hla Htay