【6月27日 AFP】キューバで緊急手術を受け、重体説が報じられたベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領(56)の病状について、ベネズエラ政府は26日、「順調に回復はしている」と報道を強く否定した。

 チャベス大統領については米地方紙が25日、米情報筋の話として「命に別状はないが重体だ」と伝えたほか、同大統領が前立腺がんの治療を受けているとのうわさをめぐり、この情報筋がコメントを拒否したと報じていた。

 これについてベネズエラ政府は、チャベス大統領が10日にキューバで骨盤の膿瘍の手術を受けたと発表。その上で、アンドレ・イサラ(Andres Izarra)情報相はAFPに対し、チャベス氏は「順調に回復している」と語った。また、ベネズエラ国民議会のフェルナンド・ソト・ロハス(Fernando Soto Rojas)議長も、チャベス大統領は「活力をみなぎらせて」7月5日に帰国する予定だと強調した。

 ベネズエラ政府はこれまでチャベス大統領の詳しい容体を明らかにしておらず、野党議員からは、大統領が海外に滞在したまま施政をとることは憲法違反だと批判する声も上がっている。(c)AFP

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