【6月27日 AFP】中国の戴秉国(Dai Bingguo)国務委員とベトナムのホー・スアン・ソン(Ho Xuan Son)外務次官が25日、北京(Beijing)で会談し、両国の間で緊張が高まっている南シナ海(South China Sea)をめぐる問題を「平和的」に解決することで合意したと、新華社(Xinhua)通信が26日、報じた。

 戦略的に重要な海域に位置し、海底油田が見込まれている南シナ海(South China Sea)をめぐっては前月、探査船が中国の監視船に妨害を受けたとベトナムが中国に抗議したことを機に緊張が高まった。その後も中国が南シナ海で示威的な行動を続けたことから、フィリピンも同海域への軍艦派遣を示唆。さらに、中国への自制を呼びかけた米国も、フィリピンとの合同軍事演習の実施を予定している。

 中国は、ベトナムやフィリピンの他にも、マレーシア、ブルネイ、台湾などの周辺諸国とも、しばしば南シナ海域の領有権をめぐって摩擦を起こしている。(c)AFP/Dan Martin