【1月9日 AFP】英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相は、8日付の英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)のインタビューで、連立政権を組んでいる自由民主党党首のニック・クレッグ(Nick Clegg)副首相のことを信頼してはいるものの、友人というほどの間柄ではないと語った。

 クレッグ副首相を友人と表現するかとの質問に対しては「そうだな。まあ、一緒に映画を見に行くことはないだろう。まず無い。けれど、キャメロン氏夫妻と夕食をとったことはある」と語った。

 保守党党首のキャメロン首相は、クレッグ副首相と公私ともに近すぎるとして、保守党の一部議員から批判を受けている。キャメロン氏もクレッグ氏もともに44歳で、似たような名門校に通っていた。

 キャメロン首相は、保守党と自由民主党の連立はいずれの党にとってもリスクがあったと語り、「政治は変化する。われわれは相手を信頼している。同じ立場から、リスクをとって(連立を)スタートさせた。(連立を)しないほうが、政治的にもプライベート面でもずっと楽だっただろう」と振り返った。

「しかし、大げさで偽善に聞こえなければいいのだが、結局のところは、国のために正しいことを行っているかどうか、それを自らに問いかけるだけだ」とキャメロン氏は述べ、「われわれはともに、自分たちが(正しいことを)行っていると考えている」と語った。(c)AFP