【11月19日 AFP】来る2012年の米大統領選で、前回共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)氏が同党の大統領候補となった場合も、バラク・オバマ(Barack Obama)現大統領の勝算に揺るぎはないと、ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領が発言した。

 19日に放映された米CNNテレビの看板番組「ラリー・キング・ライブ(Larry King Live)」に出演したバイデン副大統領は司会のラリー・キング氏(Larry King)に、ペイリン氏が共和党の大統領候補となった場合、民主党にとってはやっかいではないかと質問された。

 バイデン氏は「根本からまったく違う彼女の世界観を考えれば、そうなったら非常に面白い対決となるだろう」とまず一言述べた。そして「母は私によく『何かを願うときは気をつけなさい。そのとおりのことが起きるかもしれないから』と注意してくれた。誰であれ、私は甘く見るつもりはないよ」と述べながらも、「それでもその2人の対決となれば、この国の選択はあまりに明確だろう。勝ち目はほぼ確実にオバマ大統領にあると思う」と語った。

 前回2008年の大統領選は、民主党オバマ氏・バイデン氏の正副大統領候補に対し、共和党はジョン・マケイン(John McCain)上院議員が大統領候補、ペイリン氏が副大統領候補というタッグで臨んだ。

 ペイリン氏は現在、超保守派市民連合のティーパーティー(Tea Party)の先陣に立ち、前週は「自分が大統領選に立候補すればオバマ大統領に勝てる」と発言し、次期大統領選に向けた共和党予備選への出馬を真剣に考えていると述べた。(c)AFP

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