【9月30日 AFP】北朝鮮の朴吉淵(パク・キルヨン、Pak Kil Yon)外務次官は29日、ニューヨークの国連総会(UN General Assembly)で演説し、「米国の軍事的脅威が続く限り、核抑止力を決して放棄しない」と強調した。

 同次官は、韓国哨戒艦沈没事件後に行われた米韓合同軍事演習などを暗に指し、「わが国の領海周辺を米国の原子力空母がうろうろする現状では、わが国は核抑止力を決して放棄しないばかりか、一層強化しなければならない。これは過去から得た教訓だ」と演説。「米国は平和の擁護者ではなく破壊者だ」と批判した。

 また、北朝鮮は核拡散には反対しているとした上で、「(北朝鮮の核抑止力がなければ)朝鮮半島はこれまでに何度も戦場と化していただろう」と述べた。(c)AFP