【6月27日 AFP】カナダのハンツビル(Huntsville)に近い湖畔の高級リゾート地ムスコカ(Muskoka)で開かれていた主要国(G8)首脳会議(サミット)は26日、首脳宣言を採択し、2日間の日程を終えて閉幕した。

 首脳宣言で各国首脳は、イランに対し、交渉の中で核開発計画の透明性を上げるよう求めた。また、3月に韓国の哨戒艦が沈没した件については、北朝鮮の攻撃が原因だったという調査結果に言及し、「この文脈において哨戒艦の沈没につながった攻撃を非難する」とした。

 また、イスラエルにはガザ(Gaza)地区の封鎖の緩和を、アフガニスタンには治安改善への努力の一層の強化を求めた。

 会場に近いトロント(Toronto)にはさまざまな主張を持つ約1万人が集まり、おおむね平和的にデモを行ったが、一部の過激な若者の少人数のグループが機動隊と小競り合いになり、少なくとも2台のパトカーが放火された。

 カナダはG8と、G8に引き続き開かれるG20の首脳会議の警備に力を入れており、市の中心部には警備の警察官数千人が配備されている。(c)AFP