【6月21日 AFP】南米コロンビアで20日、アルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が投開票され、選管当局によると、与党・全国統一社会党(National Unity Party)のフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)前国防相が野党・緑の党(Green Party)のアンタナス・モクス(Antanas Mockus)元ボゴタ(Bogota)市長を下し当選した。

 開票率53.9%時点での得票率はサントス氏が69.2%、モクス氏が27.4%。投票者数は登録有権者約3000万人のうち約1200万人と推計されている。

 ただ、サントス氏の勝利は、不満を抱いたコロンビア国民の多くにとってはむなしいものとなる可能性が高い。そうした人びとは、同氏の勝利を疑う余地のない委任だとは見なさないだろうからだ。

 投票は暴力行為により妨害され、治安部隊11人と反政府武装勢力6人の計17人が死亡した。コロンビアはこの地域で最も信頼の厚い米国の同盟国。(c)AFP/Nina Negron