【4月12日 AFP】スーダンで11日午前8時(日本時間同日午後2時)、複数政党による選挙としては24年ぶりとなる大統領と国民議会(国会)議員などを選ぶ同時選挙の投票が3日間の予定で始まった。

 大統領選では、投票用紙が国有印刷会社に発注されたことから、与党国民会議(National CongressNC)が票の水増しなどの不正を行った可能性があるなどとして野党の有力候補が立候補をボイコット。このため現職のオマル・バシル(Omar al-Beshir)大統領の当選が確実視されているが、国民議会選と州議会選では各地で接戦になっている。

 2週間前から飛行機16機、ヘリ16機、2000台以上の自動車を動員して各地の投票所に投票箱などが運ばれた。投票初日から投票所が予定の時間より遅く開いたり、投票箱が行方不明になったり、投票箱が本来の投票所とは別の投票所に運ばれていたなどのトラブルが相次いだことから、主要野党スーダン人民解放運動(Sudan People's Liberation MovementSPLM)は投票期間の延長を求めている。(c)AFP/Guillaume Lavallee