【1月21日 AFP】19日に行われた米マサチューセッツ(Massachusetts)州での連邦上院議員補欠選挙で、共和党候補が勝利し、民主党が上院での安定多数を失ったことを受け、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は20日、米国民に直接語りかけることをおざなりにしてきたと反省の弁を述べた。

 19日の補選では、民主党の故エドワード・ケネディ(Edward Kennedy)議員の議席が共和党候補にわたったが、これはオバマ大統領が進める医療保険制度改革に対して、深い懸念が表明されたと受け止められている。

 一方で、オバマ大統領の側近は、医療保険制度改革への取り組みは死んではいないと強調しているが、今年、中間選挙を控える民主党議員の間にはショックが広がった。

 オバマ大統領は米テレビ局ABCに対し、「わたしがこの1年間で後悔していることが1つあるとすれば、さまざまな仕事に追われ、目の前の危機に対処することで多忙だったため、米国民に直接語りかけるという感覚をやや忘れていたと思う」と語った。

 さらに、「正しい政策を決定していくことに集中していれば、有権者の理解は得られると思っていたが、有権者は米政府からの疎外感を感じていた」と強調。過去最悪の景気悪化による影響に対する米国民の怒りと不満については、「わたしのミスだと思う」と述べた。(c)AFP/Stephen Collinson