【1月5日 AFP】イエメン国防省系のウェブサイトによると、同国治安部隊は4日、前月25日に米デトロイト(Detroit)上空で発生した旅客機爆破未遂事件に関与しているとみられる国際テロ組織アルカイダ系武装勢力の活動家2人を殺害した。

 同ウェブサイトは同日、治安部隊が武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian PeninsulaAQAP)」の幹部の1人であるムハンマド・アル・ハンク(Mohammed al-Hanq)の身柄確保を試みた際にボディーガード2人を射殺したと報じた。なお、ハンクは逃走したという。

 匿名の部族筋も同日、首都サヌア(Sanaa)から北に40キロのアルハブ(Arhab)近郊で、ハンクを追っていた治安部隊がAQAPのメンバーと見られる2人を射殺したことを明らかにした。

 イエメン政府に対しては、AQAPの掃討を求める西側の圧力が高まっている。

 米政府は3日、アルカイダがサヌアでテロを計画している兆候があるとして、在イエメン米大使館を閉鎖した。また、英大使館も同日閉鎖された。同地のフランス大使館と日本大使館も4日に窓口を閉鎖。イタリア大使館も窓口業務を制限している。(c)AFP/Hammoud Mounassar