【12月23日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は22日、盟友のティム・ケーン(Tim Kaine)バージニア(Virginia)州知事の出演するラジオに、「(ワシントン)D.C.のバリーだけど」と名乗って電話をかけ、ケーン知事を驚かせた。

 ワシントンD.C.がバージニア州のすぐ北ということもあり、ケーン知事は、ワシントンD.C.のラジオ局WTOPで月1回のコールイン番組(視聴者の電話参加型番組)を担当してきた。

 番組が始まって30分が経ったころ、ラジオのアナウンサーが、「次の電話はD.C.のバリーさん」と告げた。

 バリーことオバマ大統領が「ケーン知事、実はわたしは米国大統領なのですよ」と正体を明かすと、ケーン知事は吹き出して「ありえない!なんてことだ!」と述べた。

 オバマ氏はまず、「バージニア州北部の交通問題について苦言を呈したい」と冗談を飛ばし、「とはいえ、それよりも、あなたの知事としての仕事ぶりをわたしたちはとても誇りに思っている。このことを伝えたい」と語った。

 米ホワイトハウスのロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官によれば、このラジオは「任期満了間近のケーン知事にとって、最後の番組出演だった」という。「もし大統領がバリーと名乗ったのだとしたら、それは州知事を驚かせるためでしょう」(c)AFP