【11月20日 AFP】岡田克也(Katsuya Okada)外相と中国の楊潔チ(Yang Jiechi)外相は19日、都内で会談し、相互信頼醸成のため、政治・軍事両面での交流を深めることで合意した。日本の外交筋が明らかにした。

 両外相はまた、北朝鮮の核開発計画の中止を促すこと、気候変動問題に取り組むこと、経済協力を促進することなどをあらためて確認した。

 同外交筋によると、日本政府が中国の軍事力拡大を懸念し始めている中、岡田外相は楊外相に対し、中国海軍と海上自衛隊の船舶や人員の交流の継続は、両国の信頼関係を促進すると述べたという。

 また、両国の政治指導者の訪問を調整することでも合意した。これにより、中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席の後継として有力視される習近平(Xi Jinping)国家副主席の訪日が実現に近づいたとみられている。

 さらに、北朝鮮問題でも協力を強化することで一致。北朝鮮を6か国協議に復帰させるため、来月8日にスティーブン・ボズワース(Stephen Bosworth)北朝鮮問題担当特別代表を北朝鮮に派遣するとの米政府の決定を歓迎した。北朝鮮は今年4月、6か国協議からの脱退を表明している。(c)AFP