【10月22日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は21日、核不拡散問題への米国の外交努力に関する演説の中で、北朝鮮の核問題について、核武装した北朝鮮との「正常な制裁抜きの関係」はありえないと述べ、完全非核化を強く求めた。

 クリントン長官は、シンクタンク「アメリカ平和研究所(United States Institute of Peace)」主催の集会で行った演説で、バラク・オバマ(Barack Obama)政権には引き続き6か国協議の枠内で北朝鮮と直接対話を行う準備があるとした上で、「北朝鮮が交渉の席に復帰するだけでは十分ではない」と発言。「現行の制裁は、北朝鮮が完全な非核化に向けて検証可能かつ不可逆的な措置を取るまで、緩和しない」「北朝鮮の指導者たちは、米国が核武装した北朝鮮と正常な、制裁抜きの関係を持つという幻想を抱くべきではない」などと述べた。(c)AFP/Lachlan Carmichael