【9月11日 AFP】アフガニスタン大統領選の不正疑惑を調べる不服審査委員会(Electoral Complaints CommissionECC)は10日、3州の計83か所の投票所で「不正が行われた明白で確実な証拠」が見つかったとして、初めて票を無効にするよう命令した。

 同国では前月20日、2回目となる大統領直接選挙が実施されたが、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)による妨害工作で投票率が伸び悩んだほか、不正が申し立てられるなど、混乱している。

 独立選挙委員会(Independent Election CommissionIEC)はこれより先、447投票所で投じられた20万票について調査中としていたが、同委員会によると現在34州で調査を行っており、対象は650投票所に拡大する見通しだという。

 ECCのグラント・キッペン(Grant Kippen)委員長はAFPに対し、再投票は行わず、最終得票数から単純に不正票を差し引く方針を示した。

 IECは12日までには全投票所からの暫定結果を発表したいとしている。また、新大統領の発表は17日以降になる見通しだという。(c)AFP/Charlotte McDonald-Gibson