【8月20日 AFP】2回目の民主選挙となるアフガニスタン大統領選挙の投票が、20日午前7時(日本時間同11時半)に始まった。旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が選挙妨害を宣言しており、厳戒態勢の中、約1700万人の有権者が全国6700か所の投票所で一票を投じる。投票は午後4時(日本時間同8時半)に締め切られる。

 欧米が支援する現職のハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が優勢だが、北部に地盤を持ちタジク人の支持を取り付けたアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相との決選投票にもつれ込む可能性もある。

 各地ではこの日も攻撃が相次ぎ、南部カンダハル(Kandahar)で投票開始の1時間前に爆発音が4回聞かれたほか、中部ガズニ(Ghazni)や北部クナル(Kunar)でもロケット攻撃があったとの情報がある。

 アフガニスタン政府は投票率低下を懸念し、投票当日の暴力事件について罰則を伴う報道規制を敷くなど、神経をとがらせている。国内各地の投票所からの情報によれば、タリバンに攻撃されることへの警戒から、投票の出足は遅いようだ。(c)AFP