【8月20日 AFP】冷戦期に旧ソ連軍が基地として使用し、核弾頭を格納していたドイツ国内の土地が売却されることになった。売却を管理する独ブランデンブルク(Brandenburg)州の機関BBGが18日、明らかにした。

Lychen II」と呼ばれるこの土地はベルリン(Berlin)の北方約110キロの森林地帯にある。面積は97へクタールで、BBGによれば、核弾頭を格納した2つの掩蔽(えんぺい)壕のほかに射撃練習場、建物約40棟などがあるという。

 1990年に東西ドイツが統一され、旧ソ連軍が撤退したあと、基地内の建物は荒廃しており、購入者は建物の多くを解体しなければならない。

 核弾頭は1992年に撤去されたが、ピストル、機関銃、手榴弾などが使用された射撃練習場には不発弾が残っている恐れがあるほか、アスベストもあるという。

 希望売却価格は設定されていない。購入希望者は、31日までに購入価格を申し出なければならない。(c)AFP