【8月1日 AFP】運転中の携帯電話によるテキストメッセージの使用で衝突事故のリスクが23倍以上に跳ね上がるという、米バージニア工科大交通運輸研究所(Virginia Tech Transportation Institute)による調査報告の発表を受けて、米国の政策立案者の間で、運転中のテキストメッセージ送受信を禁止する法案制定に向けた動きが活発化している。

「運転中のテキストメッセージは悪い習慣であるだけでなく、命を落とす危険もあるものだ」と、ニューヨークのチャールズ・シューマー(Charles Schumer)民主党上院議員は話す。「最近発表された研究結果で、運転中のテキストメッセージは飲酒運転よりもさらに危険であることが証明されている」

 同議員は、トラックおよび自動車の運転中に携帯電話を操作してテキストメッセージ送受信することを禁止する法案が制定される見通しであることを明らかにした。

 この法案を制定するにあたり、まず運輸省(Department of Transportation)が6か月以内に運転中のテキストメッセージ使用の削減指針を発表し、その後2年以内に、運転中のテキストメッセージ禁止法を全米50州に公布するという手順となる。

 この法案を実施しない州は、高速道路の建設に当てられる特別基金「高速道路信託基金」の年間費のうち25%が削減されることになるという。(c)AFP