【7月10日 AFP】自宅軟禁の条件に違反して自宅に外国人を滞在させたとして、ミャンマーの軍事政権に起訴された同国の民主化指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さん(63)の裁判が10日、ヤンゴン(Yangon)のインセイン(Insein)刑務所内で6週間ぶりに再開され、スー・チーさん側の証人が証言した。

 スー・チーさんの弁護団のニャン・ウィン(Nyan Win)弁護士によると、証言台に立ったのは、一時証言が許可されなかった女性法律家のキン・モー・モー(Khin Moe Moe)氏。同氏は、1974年の憲法は1988年の軍事クーデターで無効にされており、スー・チーさんは効力をもたない法に基づき起訴されていると主張したという。

 次回の審理は24日に開かれる予定となっている。
 
 国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は前週、ミャンマーを訪問し、スー・チーさんとの面会を軍政に求めたが、かなわなかった。(c)AFP