【6月27日 AFP】イランの選挙を管理する護憲評議会(Guardians Council)は26日、大統領選挙に関する最終報告の草案作りを行うための特別委員会を設置すると発表した。イラン学生通信(ISNA)が伝えた。

 護憲評議会の広報担当Abbasali Kadkhodai氏によると、同委員会には落選した候補者の代表も含まれる。特別委員会は全体の10%の票の再集計に立ち会い、大統領選挙についての最終報告の草案作りを行う。
 
 イラン当局は国際的な批判の高まりにもかかわらず、1979年のイラン革命以降最悪の危機となった抗議デモに実力で対応した。大統領選から2週間がたち、強硬派マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領の再選に対する抗議デモは収束に向かいつつある。

 国営英語衛星テレビ、プレスTV(Press TV)は25日、抗議デモで20人が死亡し、うち8人は革命防衛隊傘下の民兵組織「バシジ(Basij)」のメンバーだったと伝えた。他の国営メディアは17人の民間人が死亡したと報じている。(c)AFP/Jay Deshmukh