【6月24日 AFP】イランと欧米諸国との緊張が高まる中、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は24日、大統領選の結果をめぐる抗議行動に直面しようとも、体制は屈服しないと語った。

 ハメネイ師は、「大統領選をめぐる最近の出来事のなかで、これまで法の履行を主張してきたし、これからも主張し続ける。体制も国民も、力ずくの行動には屈しない」と述べた。

 12日に行われた大統領選挙が不正だったとして多数の大規模抗議デモや批判が起きているにもかかわらず、ハメネイ師は、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領の再選に対し、いかなる異議も認めないとのイスラム共和国体制の姿勢をあらためて示した。

 イランは欧米諸国が内政干渉しているとして反発しており、イランのマヌチェフル・モッタキ(Manouchehr Mottaki)外相は、英国との関係縮小を検討中だと語った。

 イランと英国は、報復措置だとして相互に外交官を国外退去させている。イランは、大統領選後に起きている混乱について、英国への名指しの非難を強めている。

 イランは、英国が大統領選の転覆をねらい暴動を扇動していると非難しており、ハメネイ師は、英国がイランの敵の中で「最大の悪」であると述べた。(c)AFP/Jay Deshmukh