【6月5日 AFP】韓国の玄仁澤(ヒョン・インテク、Hyun In-Taek)統一相は4日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が自身の健康不安のため息子への権力移譲の手続きを加速させているとの見方を示した。

 玄統一相が北朝鮮の後継者問題について言及したのは今回が初めてだが、息子のうち誰が後継者になるかなど具体的な情報については明らかにしなかった。

 野党民主党の朴智元(パク・ジウォン、Park Jie-Won)議員は2日、ラジオ番組で、後継者に三男の金正雲(キム・ジョンウン、Jong-un)氏(26)が内定したとの情報があると語っている。

 報道によると、北朝鮮の国民は現在、新しい指導者への忠誠心をつちかうことを目的とした新しい歌を練習しているという。

 金正雲氏についてはほとんど知られていない。母親は、金正日氏の3番目の妻で2004年に乳がんで死亡したとされる高英姫(コ・ヨンヒ、Ko Yong-Hui)氏。教育は、スイスのインターナショナルスクールで受けた。バスケットボールのファンで、「父親とうり二つ」だという。(c)AFP