【5月8日 AFP】米国の北朝鮮問題を担当するスティーブン・ボズワース(Stephen Bosworth)特別代表が6か国協議参加国を歴訪するなか、北朝鮮外務省報道官は8日、米国が北朝鮮に対する敵視政策を続けていることを非難し、核抑止力を強化する方針を示した。国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)が伝えた。

 同報道官は「オバマ政権発足100日間の政策を検証したが、北朝鮮に対する敵視政策が変わっていないことは明らかだ」「北朝鮮はすでに明らかにした通り、核抑止力を強化していく」と述べた。

 ボズワース特別代表は7日に中国に到着。8日午後に韓国を訪れ、その後、日本とロシアを訪問する予定だ。現時点では、北朝鮮を訪問する予定はない。

 北朝鮮は「対話の相手への敵対姿勢をとり続けている米国には何も期待していない」と述べ、自国の動きが米国を直接対話へと導くための狙いだとの指摘を否定した。(c)AFP