【5月2日 AFP】オーストラリア政府は2日、域内国が軍事力を増強し、世界的なパワーバランスが移行するのに備え、今後20年間で700億ドル(約7兆円)以上の軍事費を投入して軍備を増強すると発表した。

 オーストラリア国防省は、同国軍の長期戦略計画を発表し、中国などの新興国が軍事力を強める中、今後20年以内にアジア太平洋地域で戦争が起きる危険性があると警告した。

 同報告書で国防省は、米国の軍事的優位は続くと予測し、オーストラリアにとって「不可欠な」同盟国であり続けるとした。また、中国やインド、ロシアなどの勢力が台頭し、米国の優位性が試される中、「これらの大国間で、わずかではあるが懸念すべき対立の高まり」がみられるとの見解を示した。(c)AFP/Amy Coopes