【2月20日 AFP】イスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領は20日、10日の総選挙で1票差で第2党となった右派野党リクード(Likud)党首のベンヤミン・ ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)元首相に正式に組閣を要請した。

 右派連立政権が誕生すれば、中東和平交渉の停滞が懸念される。

 ペレス大統領は、ネタニヤフ氏への組閣要請に先立ち、中道右派の緩やかな連立政権成立を目指して、ネタニヤフ氏、第1党の中道右派カディマ(Kadima)を率いるツィピ・リブニ(Tzipi Livni)外相と個別会談を行った。

 リブニ外相は、中東和平交渉での(イスラエルとパレスチナの)「2国家共存は譲れない」として、ネタニヤフ氏のリクード党との連立を拒否。ペレス大統領の説得工作は失敗に終わった。(c)AFP/Patrick Moser