【2月9日 AFP】イラン改革派の代表格とされるモハマド・ハタミ(Mohammad Khatami)前大統領(65)が8日、今年6月の大統領選挙に立候補する意向を正式に表明した。再選を目指して出馬が確実視されている保守強硬派のマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領の有力な対抗馬となる。

 ハタミ氏は改革派宗教指導者らの会合の後で記者団に、「国家の命運と、誇りに思える自由な国となり、前進し正義にいたる宿願とを考えることが重要だ」「国民の問題を取り除き、国際的な地位を高めるための一歩を踏み出したい」などと述べた。

1997-2005年に大統領を務めた。任期中は社会・政治改革を掲げて若者たちにアピールし、対外融和を図ったが、続くアフマディネジャド政権は欧米との対決姿勢に転じた。

 アフマディネジャド大統領は出馬にあたり、最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師の支持を取り付けているとされる。(c)AFP/Siavosh Ghazi