【2月3日 AFP】韓国の聯合(Yonhap)ニュースは3日、韓国の情報当局者の話として、北朝鮮が大陸間ミサイルの発射実験の準備を進めているもようだと伝えた。

 これによると、米韓の情報当局は最近、筒型の物体を運搬する列車を確認した。この物体は長距離弾道ミサイル、テポドン2号(Taepodong 2)とみられ、1-2か月以内にも発射準備が完了する見通しだという。

 これについて、韓国の国防省と国家情報院(National Intelligence ServiceNIS)はコメントを拒否した。

 米国でのバラク・オバマ(Barack Obama)大統領誕生に伴い、北朝鮮問題専門家の間では、オバマ新政権を試す目的で、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射実験などの大々的な動きを見せる可能性が指摘されていた。

 北朝鮮には西部沿岸に建設中のミサイル発射拠点のほか、東部沿岸の咸鏡北(North Hamkyong)道舞水端里(Musudan-ri)にミサイル発射基地がある。1998年に日本海に向けて発射されたテポドン1号(Taepodong 1)の発射実験が行われた場所だ。

 舞水端里では2006年7月にもテポドン2号などの発射実験が行われたが、米政府筋によると、ミサイルは発射後40秒で落下し、実験は失敗に終わったとみられる。(c)AFP