【12月12日 AFP】ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で2日間の日程で開催されていた欧州連合(EU)の首脳会議で12日、加盟各国首脳は、金融危機対策として2000億ユーロ(約24兆円)を拠出する景気対策案を全会一致で承認した。合わせて、温室効果ガスの削減目標についても、2020年までに20%削減することで合意した。

 ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相は、共同宣言の発表に先立ち、「世界規模の経済低迷に対する、欧州の団結姿勢が証明された」と首脳会議の成果を歓迎し、「われわれは、何もせずに経済危機の進行を傍観するような態度は拒否し続ける」と、強い決意を示した。

 一方、EU議長のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は、首脳会議で温室効果ガスの削減目標についても合意したと発表した。

 サルコジ大統領は記者会見で、会議の成果を「歴史的」と述べ、「欧州が今日、全会一致で採択したような固い結束による規則を成し遂げた大陸は他にはないだろう」と称賛した。

 EU首脳会議が採択した目標は、2020年までに温室効果ガスの排出量とエネルギー使用量をそれぞれ20%削減し、再生可能エネルギーの割合を20%増加するもので、「20・20・20」協定と名付けられた。(c)AFP