【11月22日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は21日、訪問先のペルーの首都リマ(Lima)で記者団に対し、政権運営に関する批判を謙虚に受け止めると述べた一方で、国会で金融機能強化法改正案の採決を拒む野党・民主党を激しく非難した。

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため同日ペルーに到着した首相は、同行記者団に「(9月の就任から2か月で)いろいろ批判もいただいている。その批判は真摯(しんし)に謙虚に受け止め、今後対応していかないといけない」と語った。

 首相は19日には「(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言、すぐに謝罪したが、大きな非難を浴びた。

 同日には、小泉純一郎(Junichiro Koizumi)首相の構造改革の主要な成果である郵政民営化の見直しを示唆し、発言を撤回する事態にも追い込まれ、調整が不足していると与党内からの批判も相次いだ。(c)AFP