【9月24日 AFP】(写真追加)米大統領選の共和党副大統領候補、サラ・ペイリン(Sarah Palin) アラスカ(Alaska)州知事は23日から、ニューヨーク(New York)で開催中の国連総会(UN General Assembly)に合わせ、各国首脳と相次いで会談を行う。

 民主党は、ペイリン氏は外交経験がほとんどなく、副大統領としての務めを果たすことはできないと攻撃している。また、ロシアに最も近い米国領であるアラスカ州出身ということもあり、現在悪化しつつある米露関係に対しても独自の考えをもっていると述べたことがあり、そうした発言についても批判を受けている。こうしたことから、ペイリン氏はこの機会に外交経験を「詰め込み」たい構えだ。

 ペイリン氏は23日、アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領、コロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領と会談した。

 24日には、共和党大統領候補、ジョン・マケイン(John McCain)上院議員とともに、ウクライナのビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)大統領やグルジアのミハイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)大統領と会談する。

 また、ペイリン氏は同日、イラクのジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領、パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領、インドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相、さらには、U2のボノ(Bono)氏とも会談する。

 一連の会談によってペイリン氏は、来月2日に予定されている、外交通の民主党副大統領候補ジョー・バイデン(Joe Biden)上院議員との討論会を前に、外交的実績をいくらか積むことはできるだろう。(c)AFP