【8月27日 AFP】タイ警察当局は27日、首都バンコク(Bangkok)で続く反政府団体の抗議活動の終結に向け、団体側との話し合いを試みていると明らかにした。

 バンコクでは前日26日、サマック・スントラウェート(Samak Sundaravej)首相の辞任を求める反政府団体「民主市民連合(People's Alliance for DemocracyPAD)」の抗議活動が激化。3万5000人に上るデモ隊が、国営テレビ局や首相府などの政府関連施設を占拠した。

 警察当局はAFPに対し、夜通し抗議活動を続けて野宿したデモ隊と、警備に当たっていた警官隊との間で小競り合いが起き、数人が軽傷を負ったと明らかにしたが、暴力行為はなかったと主張した。

 27日早朝には主要政府庁舎周辺に機動隊が配置されたが、デモ隊に解散の意向はなく、警察当局は話し合いを試みているという。一方、デモの主導者5人に対しては同日午後、逮捕状が出された。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai