【7月24日 AFP】中東を歴訪中の米民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は23日、訪問先のエルサレム(Jerusalem)で米ABCニュースのインタビューに応じ、イラン核問題の解決に向けて外交・軍事のあらゆる手段を検討する必要があるとしつつ、一方で空爆のみでは問題解決は不可能との見解を示した。

 オバマ氏は、イスラエルが1981年にイラクのオシラク(Osirak)原子炉を先制攻撃したことに言及しつつ、「イランは大きな国だ。局部攻撃では問題を全面的に解決できないよう核施設を拡散させている」と述べた。

 その上で、オバマ氏はイランに対しては「強硬な外交」を伴う「強硬な制裁」が必要だと指摘。これまで、イランや北朝鮮などブッシュ政権が「悪の枢軸」とみなす国家に「不十分なアメと不十分なムチで対応してきた歴史」が核兵器の脅威を「現実のものとした」ことを後悔すると述べて、「強硬な制裁について真剣に検討する必要がある」との見方を示した。(c)AFP