【7月5日 AFP】ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領は4日、首都ハラレ(Harare)での演説で、最大野党代表が大統領選挙決選投票の結果を受け入れ、同氏を大統領として正式に承認しない限り、協議には応じない姿勢を示した。

 エジプトで開催されたアフリカ連合(African UnionAU)首脳会議から帰国したムガベ大統領は、ハラレの空港に集まった約4000人の支持者を前に、「私こそがジンバブエの大統領であり、これが現実だ」と語った。

 野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長について大統領は、前月27日に行われた選挙結果が無効となり、大統領の就任が否定されると勘違いすべきでないと述べたうえで、「協議を望む者は、選挙結果を承認することが求められる」と述べ強硬姿勢を強めた。

 ムガベ大統領は、「野党側が(選挙結果を)承認し、われわれがそれを認めれば、協議に応じて話を聞く用意がある。ただし、選挙結果が覆されることはない」と繰り返した。

 民主変革運動はこのような条件をつけることは「冗談」だとして非難。同党の広報担当者は「このような非現実的な条件を受け入れることはできない」と述べた。(c)AFP