【7月1日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が、北京五輪の開会式出席は、中国政府とダライ・ラマ(Dalai Lama)14世との対話の進展次第だとした発言を受け、中国政府は1日、チベット(Tibet)自治区をめぐる問題は五輪と結びつけられるべきではない、と強調した。

 中国外務省の劉建超(Liu Jianchao)報道局長は記者団に対し、北京五輪の政治化に中国政府は反対すると述べ、チベット問題やダライ・ラマ14世特使との接触は中国の内政問題だとけん制した。サルコジ仏大統領が1日、北京五輪開会式への出欠は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の特使と中国政府間の対話次第だと述べた発言について尋ねられた際の回答だった。

 サルコジ大統領は、北京で開かれる五輪開会式への出欠について、次週決断すると述べた。(c)AFP