【6月27日 AFP】京都で開かれていた主要国(G8)外相会合は27日、議長声明を採択して閉幕した。以下は、声明の骨子。

- 北朝鮮: 核計画申告の提出を歓迎する。そのうえで、北朝鮮に対し、全ての核兵器の放棄と日本人拉致問題の早期解決を求める。

- ミャンマー: 軍事政権に対し、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんを含む政治犯の釈放およびサイクロン被災者への支援制限の撤廃を求める。

- イラン: 国連(UN)の核査察への協力とウラン濃縮活動の停止を強く求める。また、中東地域において責任ある建設的な行動を求める。

- イラク: 「すべてのテロリズムと宗派間の暴力」を非難。イラクの領土的一体性を支持。 

- 中東: 和平プロセスに関わる全当事国・組織に対し、和平交渉を阻害するいかなる行為も慎むよう求める。

- パキスタン: 有効な対テロ対策の促進および民主化を求める。また主要8か国は26日には、アフガニスタンとの国境地帯の開発への協力を確約した。

- スーダン: 西部ダルフール(Darfur)地方における戦闘行為の停止と戦犯容疑者の引き渡しを求める。応じなければ国連安保理(UNSC)が追加措置をとることを示唆。

- ジンバブエ: 国民の意思を反映しない政府の正当性を認めないとして、大統領決選投票をめぐる混乱に「深刻な懸念」を表明。

- ナゴルノカラバフ自治州(アゼルバイジャン領内): アルメニアおよびアゼルバイジャン両国に対し、自制をもってナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)紛争の平和的解決に真剣に取り組むよう要請。 

 G8外相会合の参加国は米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアおよび日本。(c)AFP