【6月26日 AFP】ジンバブエの野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長は25日、国内の政治的危機について、国際社会の平和維持部隊による解決を呼びかけるとともに、拘束されている「政治犯」らが釈放されるまで対話を行う考えがないことを表明した。

 その上で、ツァンギライ議長は、最善の解決策は、「国を回復させる」ことのできる「交渉による政治的解決」であると話した。

 22日から避難していたオランダ大使館から一時的に自宅に戻ったツァンギライ議長は、記者団の取材に応じ、アフリカ諸国指導者らに向けて「行動の時は今だ」と述べ、ジンバブエ情勢の解決を呼びかけた。

 ツァンギライMDC議長は、過去に発表していた声明を引き合いに出し、「私は軍事介入を要請した覚えはない。私が要請したのは平和維持部隊だ」と述べた。

 ツァンギライ議長は、英ガーディアン(Guardian)紙に対し、国連は、ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領への非難声明だけでなく、同大統領の「積極的な孤立化」を行うべきだと述べ、そのためには「国民を守るための部隊が必要」と話していた。

 オランダ外務省によると、記者会見を終えたツァンギライ氏は同日、避難先のオランダ大使館に戻っている。(c)AFP